13   死馬県死馬市、Everlasting。
 
 
 
 
『魂』のレプリカントは
ちょっと 困るね。困るよね。
困るんだよね。それでさ、
君は(君たちは) いつまで
そういう事を 続ける訳さ?
 
  馬が イキナリ
  口を ひらいたかと思うと
  だしぬけに そんなふうに
  サブスタンスな 核心を
  突いてきたので 正直、
  弱り果てた。だって 相手は
  馬だぜ。
 
ガリバーと謂う 史実に名を残す
著名な探検家がおりましたが、
小説(虚構です。)と名付けられた
貴重な記録の詩(非=虚構です。)では
彼が『馬の國』のトラウマ(虎/馬?)で発狂したという事実
は 判明しても 彼が
馬頭観世音菩薩を 市長のアジトの御本尊 と 成す
『死馬県死馬市』に漂流したっていう
状況証拠、物的証拠は 何ら得られなかった。
ジパング(黄金の國)の幻想の感触 は
確実に サワル(障る?)ことが 出来るのに。
 
  『馬の耳に念仏』。不気味な短詩形。
  形式に 短剣が深深と刺さって
  その眼で まじまじと
  馬を視る時 不図、不吉。
  だって、じゃあ
  『馬の耳に・・・・・・』
  どうやって 短詩(コトワザ)を
  完了 させますか?
  死馬県死馬市では ウマは喋るのだからね
  いっそ ウマに訊いてみますか?
  いやいや、それならば、君、『馬の耳に念仏』。
 
短詩は短死である。それは危険思想だ。
それだけ 吐き捨てるように 言い残すと
馬は 《死馬県死馬市》から
関東ローム層の 赤土の中へ 猛進して
いさぎよく 物謂わぬ化石と 還った。
       花や時の黙秘権を 悠悠と 悪用して。
 
           † 青高原わが変身の裸馬逃げよ     三鬼    
 
 



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